福岡へ旅行するとき
「屋台を体験してみたい」
と思うことがあると思います。
福岡は、多くの屋台で有名な場所です。
私自身も
九州旅行で福岡に行ってきました。
福岡滞在は1日と限られていました。
せっかく福岡に行くなら、屋台で
「ラーメンと餃子を食べて、ビールを飲みたい」
と思ってました。
今回は、屋台で楽しく飲み食いするために
【失敗しないための店選び】と【屋台へ行く前にみなさんに知ってほしいこと】
について
私が福岡に行ったときに体験したストーリーをもとに
お話します。
屋台がある場所は?・・・【中州】と【天神】
福岡の中心地で
屋台が密集している場所は
【中州】と【天神】です。
福岡市内では
路上のいたるところに屋台があります。
路上を歩いていれば
簡単に見るけることができます。
(月曜日はお客さんが少ないため、営業をしているお店が少ないそうです)
福岡の中心街はどこか
というと
「博多駅」と「天神駅」ですが
博多駅付近には、あまり屋台はありません。
ちなみに現在は、110件程の屋台が市内で営業しているといわれています。
(1960年代は400件を超える屋台があったそうです)
中州は失敗!・・・【中州の屋台体験】
「福岡に行くなら、屋台でラーメンと餃子を食べてビールを飲む!そして地酒でも飲みながら屋台の雰囲気を楽しみたい!」
福岡へ行く前に、こう思っていました。
(そして、どうせならおいしいお店に行きたい)
そのために
あらかじめ、屋台についての情報を得るべく
インターネットで調べて行くことにしました。
調べた結果
中州というところが
最も多く屋台があるという情報を得ました。
ネット上にあった
屋台が列を成している中州の風景がきれいだったので
中州に行くことを決めました。
中州の近くに行くと観光客が多くいるので、簡単にみつけることができます。
中州の中心である通りの長さは、約100m。
そこに20件ほどの屋台がありました。
中州に着いて、すぐに気づいたことが
来ているほとんどの人が観光客!!
ということです。
(みんな中国語や韓国語を話していました)
メイン通りを一度歩いたあと
ある屋台の店員がフレンドリーに声をかけてきました。
中州に来ることだけを決めていた私は
特段、どのお店に行くかは決めていなかったので
このお店に入ることにしました。
お店の名前は
「ラーメン ひでちゃん」
店内に入り
初めての屋台だったので、店内に見とれていると
ほんの5秒で
店員がオーダーを聞いてきました。
まだメニューすら見ていなかったので考えていると
店員が一方的にルールを説明してきました。
店員の説明
うちは、追加オーダーをすることができません。ですので、最初にオーダーしたお食事のみに制限させていただきますので、ご注意ください!
要するに
最初の注文をしたら、それで食事を終了!
ラーメンを食べたあと、ビールをお替りできない
ということです。
ルール説明のあと
注文を急かされたので
おすすめのラーメンとビールと焼き明太子を注文することにしました。
注文後、5秒でビールが出てきました・・・
店内は10席ほど。満員です。
そしてみなさん静かにラーメンを食べています。
待っている間、店内の写真を撮っていたんですが
すぐに店員に肩をたたかれ
「写真撮影はやめてください!」
と言われました。
残念ながら、店内の写真撮影は禁止でした。
そうしていると
注文したラーメンと明太子が出てきました。
注文してから、わずか3分ほどでした。
そして、私がラーメンを食べている間にも
お客さんが次々と入れ替わっていきました。
追加注文ができないルールなので
食べ終わったらすぐ帰らざるを得ないのでしょう。
そしてすぐに
新しいお客さんが入ってきて
店員さんは、お客さんに注文を急かし
追加注文ができないルールを説明していました。
客の回転率を上げるために必死である
ということが、とても伝わってきました。
私にとって屋台のイメージとは
「ラーメンを食べてビールを飲んで、隣の人とお話して、ゆっくり時間を過ごす」
というものでした。
しかしここでは
イメージしたような雰囲気はとてもありませんでした。
ゆっくりできる雰囲気は全くなく
追加注文もできないルールだったので
ラーメンを食べて
すぐにお店を出てしましました。
滞在時間はたった10分ほどです。
お会計は2300円。
ラーメンはおいしかったです。
けど
とても食事を楽しめる雰囲気はありませんでした。
そして写真も禁止でした。
とても残念・・・
この「ひでちゃん」のあと
「もう少し屋台を味わいたい!」
「ゆっくりビールを飲みたい!」
と思ったので
ほかの屋台に行くことにしました。
(場所を天神エリアに変えました)
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天神こそ「ザ・屋台」!行くべきは天神の屋台!
中州から天神は歩きで20分くらいです。
私は歩きましたが、100円バスもあります。
天神は「天神駅」という駅周辺を指します。
天神駅の駅前には、屋台がいくつも点在しています。
エリアをしばらく歩きましたが
中州エリアとは違って韓国語や中国語が飛び交っている感じはありませんでした。
むしろ
地元の方が楽しそうにビールを飲んでいる様子でした。
駅前通りを歩いていると
多くの人がいる屋台を見つけました。
芸能人が来た有名な屋台だとか・・・
最初に行った中州の屋台が、大変忙しい雰囲気たったので
どこか空席のある屋台を選んで
ゆっくりとビールを飲もうと思いました。
この芸能人屋台の場所から20mくらい歩いたところに
空席がある屋台があったので入ることにしました。
お店の名前は「永ちゃん」
店内には、約10席。
日本人4人とオーストラリア人1名の計5名が既にいました。
中州のお店とは違って
店主さんはお客さんと楽しそうにお話ししていました。
日本人のお客さんが片言の英語で
オーストラリア人と楽しそうにお話ししてました。
店主も彼らのお話に交じっていたので
私はゆっくりメニューを見る時間がありました。
注文したもの
・きびなご(小さな焼き魚)
・餃子
・ビール
ビールはすぐに出てきましたが
きびなごと餃子は、店主がゆっくり丁寧に料理していたので
その間ビールをゆっくり飲みながら、店内をと見ていました。
中州のお店と比べて、ビールこそ値段は同じですが
料理の値段は平均して
3~5割ほど安かったです。
価格の比較
ラーメン: 中州 700円 VS 天神550円
明太子 : 中州1000円 VS 天神450円
屋台の雰囲気を写真に撮りたかったので
「店主に写真を撮っていいですか?」
と訊くと・・・
「全部撮っていいよ!」「お店の外観も撮り忘れないでね」
と笑顔で返事してくれました。
店内の写真をたくさん撮らせてもらったあと
隣に座っているオーストラリア人との会話が始まりました。
(彼も九州を旅行しているとのこと)
ビールを飲み、お話していると
きびなごと餃子が出てきました。
きびなごは160円の値段で5本もありました。
餃子も10個ありました。
(メニューでは8個(450円)だったのに10個でした。サービスして貰ったみたいです)
本当に安く、とてもおいしかったです。
日本人のお客さんとも話をしました。
福岡の地元の人でした。
会話のなかで
私が中州に行ったことを話すと
「地元の人は中州の屋台は高いし、サービスが悪いので、中州へは行かない」
と言いました。
(とても納得です)
この「永ちゃん」には1時間程いました。
地元の方や、オーストラリア人と楽しくお話しできて
ゆっくりビールを飲むこともできました。
まさにイメージしたまんまの
「ザ・屋台」
でした。
(それに、たくさん写真をとることもできました)
私がいた間は
お客が入れ替わることもなく
ゆっくりとした屋台の雰囲気に
大変満足することができました。
写真撮影を快くOKしてくれて
おいしい料理を提供してくれただけでなく
屋台のことや福岡のことについても教えてくれた店主さんにとても感謝しています。
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まとめ・・・屋台へ行く前に知っておくべきこと
福岡市内には
「中州」と「天神」という
屋台がたくさんある2つの地域があります。
中州には多くの屋台が列を成していて
にぎわっている雰囲気です。
しかし
実際に食事をすることは
お勧めできません!
お客さん第一でなく
客の回転率第一だったためです。
店主やお客さんと楽しくお話しできる雰囲気は
とてもじゃなけどありませんでした。
また、価格も高く設定されているし
追加注文ができないルールがあるように
サービスは良くありません。
(写真撮影だって禁止されました)
観光客を引き込み、高い価格で食べさせて、すぐに客を入れ替える
お客さん第一ではなく
お金稼ぎ第一を目的にしている
ということがよくわかりました。
他方の
天神の屋台では
ゆっくりとした雰囲気で食事することができました。
値段は安く、店主や他のお客さんと
楽しい時間を過ごすことができました。
写真撮影も快くOKしてくれました。
もしみなさんが
ラーメンを10分ほどで食べるファーストフード的な食事を目的としているなら
中州の屋台もいいでしょう。
しかし、せっかく屋台に入るのだから
10分でラーメンを食べるだけは
とてももったいない気がしてなりません。
ただ10分で食べるだけでは
本当の屋台文化は語れません。
屋台とは、隣に座った人や店主さんとのお話しが楽しめる場所です。
素敵な出会いがある場所
といえるところです。
もし、みなさんが
そのような屋台文化を体験をされたいなら
是非、天神地区にある屋台に行くことをお勧めします。
(空席に余裕のある屋台へお入りください)
中州エリアにいた多くの外国の方は
日本に興味を持って、日本に来たことでしょう。
その多く方がファーストフード的な屋台で食事をしている
ということが本当に残念でなりません。
地元の人こそが勧めない中州では
食事はしないでおきましょう。
中州はただ歩くだけ。
雰囲気を楽しむだけ。
そして通りの写真をとるだけ。
そして
おなかが減ったら
天神エリアへ行きましょう。
最後に
「永ちゃん」の店主が教えてくれた
屋台事情をみなさんにシェアします。
・客が見込めない日曜日や月曜日は、ほとんどの屋台がお休みしている。
・悪天候(雪)だとほとんどの屋台が営業をしない。
・屋台では生モノは提供しない。
最後まで、お読みいただき
ありがとうございました。
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